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vol.2 小紺有花さん その3

Oi-pan interview パン好きの「なんでパン?」をうかかがいます。

小紺有花 (ここんゆか) さんのプロフィール
大阪生まれ。大阪、インド、奈良育ち。石川県金沢市在住。2児の母。
2006年より京都の豆屋「楽天堂」の会報誌にて、
料理エッセー「麹遊び」を4年間連載。
そのエッセー連載を期に、麹料理の本格的な研究を始める。
現在は不定期で石川県を中心に、「麹料理教室」や「麹パーティー」などを開催。
麹を再び日本の食卓に呼び戻すため、商品開発なども手がけている。
趣味は剣道。




その3

パンと離れて…食と向き合う日々

―    小紺さんは、現在は一時期ほどパンは食べてないようですが。

小紺・・・ご飯が多くなりましたね。家族は白いご飯、私は玄米。家族は玄米につき合ってくれないんですよ(笑)。玄米は活力鍋で炊いて、食べてます。

―    もともと白いご飯でなく、玄米を常食してたんですか?

小紺・・・玄米は、やはりマクロビオティックに出合ってから食べるようになりました。パンは好きですが、玄米を食べてないとお通じが悪いし、身体は玄米を求めますね。今は玄米を噛みしめて食べるのが好きです。パンはよいものを選んで食べないと、身体のバランスをくずすような気がして。

―    食に対して、身体がすごく敏感になってきてるんですね。1日の食事メニューはどうなってますか?

小紺・・・朝は<玄米+味噌汁+納豆+漬物>。昼は<玄米+おそうざい+味噌汁>。夜は、甘酒料理の試作をつまみ食いしたりして、ほとんど座って食べないですね。ここのところ料理の試作が続いたせいもあるんですが、3キロほど太ってしまって。やっぱり夜に食べ過ぎると、如実に体重にあらわれますね。

―    えっ、そんな風には全然。目標設定体重が軽すぎるのでは?

小紺・・・剣道をやってるので、筋肉が結構ついてるからかも。でも、筋肉って重いんですよね。しかも分厚い(笑)。肩幅広くなって、腕も太くなるし…

―    でも、筋肉の栄養源である「たんぱく質」は、あまり食べてないんですよね。

小紺・・・剣道をやり始めて、急激に筋肉がついてきた頃は、肉はほとんど食べてなかったです。そしたら、変な湿疹が出てきて…。鶏のささみから食べ始めたら、ケロリと治ってしまいましたけど。
そのあたりから「肉がダメ、魚がダメとかいうのでなく、食はバランスだ」と気づきました。「体質とライフスタイルによって、その人に適した食事は違うんだ」と。

―    私もそう思います。

小紺・・・だから「肉をまったく食べてはいけない」と決めつけるのも、人によってはどうかなと思うんです。食べたい時には食べればいいんじゃないかなと。食は社会性をともなうものだから、人が集う食事の場では、みんなと同じ食べ物を食べるのがやっぱりいい。なによりおいしく楽しく食べる」ことが、一番健康にいいと思います。コンビニで売ってるパンだって「おいしい」と思えれば、食べていいんです。食べて罪悪感を持つことが一番よくない。

―    そういう自分に適した食スタイルをつかむまでに、時間がかかるんですよね。

小紺・・・かかります。試行錯誤ですよ、私も。食とカラダに関しては、ありとあらゆることをしてきました。

―    それって、みんなやったほうがいいですよね。

小紺・・・でも、すごく自分と向き合わなきゃいけないことだから、みんなやらないんです。時間すごくもかかるし。よりよく人生を過ごしたいと思ったら、自分のマイナスの部分にも目を向けて、そこと向き合う必要もあると思う。なんでも試してみればいいんですよ。だから私は、食に関していろんなことを試しました。3日間レモネード断食とか、りんご断食とか(笑)。剣道をやるようになってからは、より効率よく筋力を強化して体脂肪を減らすために、スポーツ栄養学を研究したり。

―    それはすごい 8-O  いつからそんなに、身体と食について真剣に考えるようになったんですか?

小紺・・・もともと食べること、食事を作ることが大好きだったんです。太りやすい体質だったから、高校の頃からダイエットには熱心でしたね。食べ物の80キロカロリーの目分量を暗記してるぐらい。

―    そんなふうに、ダイエットに過敏になりすぎると、食に対する罪悪感も大きくなりませんでしたか? 食べ過ぎると、自分が許せなくなったりとか。

小紺・・・つい最近まで、食のストレスには悩まされて、いろいろと模索してたんです。でも、その悩みもようやく解消できました。

―    え、どうやって?

小紺・・・「酵素」を飲み出してから、調子がよくて。

―    ああ、身体にいいとよく聞きますよね。

小紺・・・いろいろ調べてみると、酵素は、まばたき、呼吸など身体の生命活動のすべての媒体になるものなんです。足りないと、免疫力や自律神経が正常に働かなくなってしまう大切な成分です。そうやって、酵素を勉強していくと「自分は消化酵素が人より少ないのでは」と思い当たるようになって。 
実は子どもの頃から胃が弱くて…食いしん坊なのに、よくお腹をこわしてたんです。食べてもなかなか満足感が得られないから、つい胃もたれするまで食べてしまうことが多かった。
でも、酵素を摂るようになってから、適切な量で満足できるようになったし、胃もたれもしなくなった。「あ、酵素を摂ることによって、消化もちゃんと補われるし、自律神経も整えられてきた」と自分の身体を通して、気づきましたね。

―    確か、小紺さんの専門の「甘酒」にも、酵素が含まれていますよね?

ご飯を米麹で発酵させて作る甘酒。その味わいは、ほのかな甘みとコクでまるで練乳のよう。 調味料や飲み物として利用できます

 

 

 

 

 

 

 

 

 





小紺・・・
そうです。甘酒にもたくさんの酵素が含まれてます。

―    甘酒には、どんなきっかけで興味を持つようになったんですか?

小紺・・・5年ほど前、マクロビオティックの食事を実践するようになってからです。マクロビでは砂糖を摂らないようにするので、甘酒がその代用品に使われるんです。甘酒を手作りしてる人から聞いて「麹から作るんだ! 面白そう」と思ったのがきっかけでしたね。金沢では冬場に麹漬けをする家庭が多くて、麹がふつうに買えるので、気軽に作るようになりました。そして、だんだんと料理の調味料に取り入れるようになっていったんです。
マクロビのレシピでは、甘酒を調味料に使ってるものはほとんどないし、ほぼ独学で、甘酒料理の研究をしていました。それからスイーツのレシピ作りも。よく本で紹介されてるマクロビのお菓子って、まずくはないけど、おいしい!と感激するほどではなかった。「じゃ、自分で納得できるものを作ろう」と、甘酒スイーツのレシピ作りも始めたんです。

小紺さんのオリジナル甘酒クッキー&ケーキ

 

―   甘酒を使った料理やスイーツなんて、私も小紺さんの教室で知るまで、聞いたこともありませんでした 8-O

小紺・・・だと思います。その甘酒スイーツを、友人やイベントでふるまったりしてるうちに評判をよんで、
やがて自然食のデリカフェに卸すようになったんです。
そしたら「レシピを教えてほしい」という声があちこちから上がって、教室も始めることになっていって…

小紺さんの「甘酒料理パーティ」での甘酒ランチメニュー。どの料理も、素材のうまみを甘酒が引き出し、滋味深い

じゃがいもとにんじんのいためもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(つぎに続きます!)