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vol.6 山田浩太郎さん その5

Oi-pan interview パン好きの「なんでパン?」をうかがいます。

●山田浩太郎(やまだこうたろう)さんのプロフィール
石川県野々市町出身・在住。両親、祖母と実家住まい。
石川工業高等専門学校機械科卒業後、
埼玉県でバイク設計のエンジニアとして2年勤務。
2009年に農業直売所を志し、
埼玉の農業直売所で研修をかねて1年間働く。
2010年には地元にUターンし、
石川県公認・農業応援団づくり事業「じわもんライフ」のスタッフとなる。
日本野菜ソムリエ協会「ュニア野菜ソムリエ」取得。
現在は、若手農家で運営する「農業青年会議」事務局長も務め、
休日には仲間たちと畑で汗を流す日々。
趣味は畑、じわもん(地元の農産物)で作る料理作り。
ブログ:「どーも、山田です!」

 

 

その5

農業が日本の未来を左右する

―    今、石川の農業って、生産規模が小さいんですよね※。
※農業産出額:全国43位(H20年)、農業従事者の3人に2人は65歳以上。
詳しくは→コチラ

山田さんの目標は、この規模を大きくしていくことなんですか?

山田・・・実は、僕の究極の目標は「日本の農業をよくすること」です。

―    え、直売所からすっごく大きくなってますね :roll:

山田・・・そうなんです。で、日本の農業をよくするには、まず自分の地元の農業をよくすることだなと。

―    “よくする”ってどんなふうに?

山田・・・大まかに言うと「農業の産業基盤を確固たるものにする」ということでしょうか。
そのためには、みんなで支えて行くことが大事だと思います。

―    みんなとは? それは農業関係者じゃない人も?

山田・・・ほかの産業だと、まずそんなことは言わないですよね。でも、経済ベースで考えると、このままでいくと、国内の農業ってなくなってしまうと思うんです。輸入したほうが安いし、経済的に効率もいいし。
でも、自分たちの食べるものを自分たちの土地で作れないのって、おかしいじゃないですか? 農業って、お金の部分だけで考えられないんですよ。
林業や水産業、里山里海などの環境保全と同じ土俵の話だと思います。

―    確かに、食や自然環境は、お金ベースだけで考えられない分野ですよね。

山田・・・世の中の流れは、安くて効率のいいものをよしとする価値観から
「安全で持続可能な社会」を目指す方向に変わってきてると思うんです。

―    今後の農業がどう変わっていくかが、日本の方向性を象徴しているのかもしれませんね。

山田・・・僕の知り合いの有機農家さんは「そろそろ、お金の価値観が崩れる。そうなった時に何が本当に大事で、何か本当の幸せかが浮き彫りになる。農業や環境に負担を与えない暮らしの価値が、見直される社会がきっとやってくる」と言ってる人もいます。

―    その考え方、とっても共感します :-o

山田・・・すでに変わりつつあると思います。僕たち世代はあまり美食とか贅沢なファッションとかに興味がない人多いですし。不況が当たり前という社会で育ってきましたから、すごく現実的で安定志向。あまりにその傾向が強すぎて、冒険する人が少ないという面もあるらしいですけどね。

―    山田さんのように前だけを見て突っ走るタイプは、今時珍しいかもしれませんね(笑)。
こうして、農業に関わる人たちとのつながりも広がり、知識も増えて来ると、やりたいことも広がってきてるんじゃないですか?

山田・・・ええ、直売所だけじゃなくて、もっと広がってきましたね。地域をよくするためには、公務員や地元の議員になるのも必要だなと(笑)。でも実は、1番憧れているのは農家なんですよね!
そういった選択肢の中で、自分が一番必要とされる分野にいきたいです。

―    これから30歳までの山田さんの成長が楽しみです :-)

山田・・・僕は今、何も持っていないんですが、逆に言うと、何のしがらみもなくて、何でもできる状態です。そこを大いに活かしたいなと。
だから、この1年は「命を全部使い切る」というぐらいの覚悟でやってきました。県の事業というしっかりとしたサポートのもと、自分のやりたいことがやれて、チームにもいいメンバーが揃ってる。「今がんばれなかったら、どこでがんばれるんだ」と。限界を決めずに、できる限りのことはやりたい!と思ってます。
この仕事を通じて、多くの素晴らしい人たちにも出合えてます。その人たちにとって、自分も「この人に出合えてよかった!」と思ってもらえる人になりたい。5年後、10年後に「じわもんライフ」にあんな人がいたね、と語り継がれる人になりたいですね。ライバルは石川遼やダルビッシュ有、というぐらいの気持ちです。

―    石川の農業にとっては、本当に強力なサポーターが出現しましたね :lol:
農業に始まり、農業に終わったこのインタビュー。
私も農業を応援しているひとりとして、今回はパンの話題で締めなくてもよし、とします(笑)。

 

(山田さんのインタビューはこれで終わりです。
最後までお読みいただき、ありがとうごさいました)