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vol.6 吉田勝人さん その5

Oi-pan interview パン屋さんの「なんでパン?」をうかかがいます。

●吉田勝人(よしたまさと)さんのプロフィール
1974
年、小松市生まれ。石川工業高等専門学校建築学科卒業。
大阪の建築会社、金沢の店舗設計会社で設計に携わる。
26
才の時、小松大和の「ドンク」で働き、パンの魅力に目覚める。
加賀市のかぼちゃ村のベーカリー「ア・ポワン」勤務後、独立。
小松市北浅井に「ヨシタベーカリー」を開業。
2008
年に小松市矢崎町に移転、現店舗をオープン。
趣味はパン作りと日曜大工。

 

その5

意外に大丈夫だった

―    お店の今後の展開としては。

吉田・・・特に具体的な目標はないんですが…

―    店舗を増やすとか?

吉田・・・全く考えてないですね。もともと「全部自分でやりたい」というのがあって、このお店も自分のやりたいことをやれる範囲で目いっぱいフルに回転させてやって行こうと決めてやってますので。

―    今後パンが変わっていく可能性はあるんでしょうか?

吉田・・・この店を始めるにあたって「ハードなパンをメインに」という思いがあったんですが、「小松でそんなパンが受け入れられるんかなぁ」という不安もありました。
でも、こうしてやってみると「意外と大丈夫だなぁ」と思いましたね。
もしかしたら、小松の人に受け入れられてるんじゃないかもしれないんですけど。

―    お客さん、どこから来てるんでしょうね。もしかしたら、遠方からかも :roll:

吉田・・・感じるのは、5~6割は小松市外のお客さんじゃないかと。
お隣の福井県の方が結構多いんですよね。

―    福井にはハード系のパン屋さんあまりないのかもしれませんね。
それに小松は実はパンエリアで、いろんなタイプのパン屋さんが充実してますから、パン巡りに訪れる人が多いのかも。その中でもヨシタベーカリーさんははずせないお店ですもんね。ハード系パンならここという。
まとめ買いされるお客さんも多いんじゃないですか?

吉田・・・そうですね。来客数自体は前の店より減りましたが、お客さんあたりの購入単価は増えてます。
「遠くからわざわざ来たので、たくさん買っていこう」ということなのかな、と思ってます。

―    じゃあ、この3年間は「自分が打ち出したカラーを受け入れてくれるお客さんがいる」と手ごたえを感じる日々だったんですね。でも、最近は忙しくてほかのパン屋さんにも行けない状況じゃないですか?

吉田・・・ええ、昔は行ってないパン屋さんはないぐらいに回っていたんですけど、最近は新店ができたと聞いても行ってないですね。大阪に行った時に立ち寄るぐらいです。

―    自分のオリジナルな道を追求されているからでしょうか。

吉田・・・ええ、やはり前のお店の時は、周りのお店のことが結構気になってました。「こんなパンが売れるんだな」とか。今はほかのパン屋さんはどうだろうとか、あんまり頭に入ってこないですね。
ほかは考えず、自分のやりたいことをここでやっていこうというのが今の一番の思いです。

―    やりたいことができて充実した環境にあるということですよね :lol:

吉田・・・やりたいことに優先順位をつけて、その中でやっているという段階です。今後変わっていくとすれば、子どもがいるので、その成長に沿ってまた刺激を受けて変化していく、というようなこともあるかもしれませんね。もしかしたら、僕が基準にしている”自分が好きなもの”が変わっていくかもしれませんし。


奥さんの裕美さん、長男の文律くんと。
文律くんは焼きたてパンが大好きとか

 

 

 



―    今は「広げる」というより「掘り下げている」という時期なんですね。一応、今まで目指してきた形には到達したと感じてますか?

吉田・・・ゴールではないけど、目指していた方向には向かっていけてるという手ごたえは感じています。

―    現在は「思い描いた場所で、自分が好きなパンを焼く」パン屋さんにとって、これ以上ないほどの環境ですよね。でも、きっとそれを維持するための大変な努力があるんだと思います。

吉田・・・自分ひとりでめいっぱいやってますので、今は体力面だけが心配ですね。それを維持しながら、ずっと楽しくやっていけたらと思っています。もちろん仕事ではあるんですが、せっかくやるなら楽しんでやっていきたい。

オープンキッチンで作業に没頭する吉田さん

 

 

 




―    今は楽しんでますか?

吉田・・・やりたいことができてますから、歯をくいしばって楽しんでます(笑)。
こんな環境でやれて、楽しくないと言ったら、バチがあたりますから。

―    やっぱり、パン屋さんを選んでよかったですか?

吉田・・・しんどい時には「もっと違う方向もあったかな」と頭をよぎることもありますよ。
でも、やりたいことができてるから、やはりパン屋さんをやってよかったです。


(吉田さんのインタビューはこれで終わりです。
最後までお読みいただき、ありがとうごさいました)