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vol.8 ほしのあき さん その3

Oi-pan interview パン好きの「なんでパン?」をうかがいます。

ほしのあきさんのプロフィール
石川県珠洲市出身・金沢市在住。38才。
関西外語短大卒業後、大阪で福祉関係の仕事に就く。
24才の時にインドに渡り、マザーテレサの関連施設でボランティアとして働く。
帰国後、石川県内の福祉関係の仕事、ピースボート乗船を経て、
2007年に旅カフェを開業。現在に至る。
出店予定などは⇒「旅カフェ.com」

 

 

その3

みんな話に来る

―      移動カフェと固定店舗の違いって何ですか?

ほしの・・・まず気軽に始められること。そして、お天気に左右されることですね。最初は雨だと気分がすごく凹んだんですが、この頃はどんな天気でもそれなりに楽しめるようになりました。

―      やっぱり、天気のいい日はお客さんが多いんですよね :-D

ほしの・・・私にとっては、それよりも天気のいい日に仕事できることが楽しい! 
すごく幸せな気持ちになれます。まさに「お天気とともに生きてる」という感じです。

―      農家さんみたいですね。じゃあ、移動カフェならではの楽しみってどんなところですか

ほしの・・・お客さんとの距離がすごく近いというところ。
近い分、すごくいろんな話ができるんです。だから一人一人の方と結構親しくなれますねぇ。

―      常連さんができやすい形体ですよね。移動カフェって、なんだか人を安心させる存在ですよね。毎週、同じ時間にお店が出てるとなんだかほっとする…みたいな。

ほしの・・・旅カフェは他の移動販売のお店に比べて待ち時間が長いので、お客さんを退屈させないように、いろいろ話しかけたりしています。できあがったものをその場で飲んでいかれる方も多いので、お客さんの滞在時間が結構長いんですよ。その間に身の上話や悩みを話して下さる方もいらっしゃるし。

―      身の上話まで… :roll:

ほしの・・・旅カフェをオープンしてしばらくしてから、「私の仕事は話を聞くことなんだ」と気づきました。「話をするためにここに来てくださる方も多いんだ」と。
長い方では2時間ぐらい話していかれる方もおられるし。最初の頃はペースがつかめなくて、ちょっとしんどくなったりもしたんですが、だんだんその人なりがわかってくると楽になってきましたね。

―       そのお客さんの心がやわらぐツボがわかってきたのかも…

ほしの・・・今では、お客さんから「お話上手ね~」と言っていただくこともありますよ。この仕事を始める前は世間知らずで、自分の意見を主張することが多かったし、自分以外の人がどんな考えを持っているかについてわりあい無頓着でした。
でも、こうしてお客さん相手の仕事をしているうちに「人はみんないろんな考え方を持っていて、違うんだな」と当たり前のことに気づけるようになりましたね。今までは理解しにくかった人の行動も「何か理由がきっとあるんだろう」と思えるようになったし。



カフェを訪れる人にとって、
この笑顔がうれしい

 

 

 

 


―      移動カフェを通じて、いろんな発見があったんですね。しゃべりたい人がたくさん来るなんて、想像もつかなかったでしょうね。

ほしの・・・簡単に始められたんですが、想定外のことは山のようにありました。でも、それもまた楽しかったんですよ。そうそう、移動カフェって、結構ギャンブル性の強い商売です。イベント出店の時はそれが顕著で、よみの当たり外れが激しいんです。当たったら「やった~!」ですが、はずれると「私もまだまだだぁ…」と反省したり。その結果を引きずるんじゃなくて、楽しめる人に向いていると思いますね。


「天気のいい日も悪い日も、楽しめる」
これぞ移動販売の心意気

 

 

 



―      なるほどねぇ。ではこれから、旅カフェでやっていきたいことって、どんなこと?

ほしの・・・よく「車を増やしたら」とか「固定店舗にしては」とか言われるんですけど、私はこのままの自由気ままなスタイルが気にいっているんです。
これからやるとすれば、能登出身なので、能登で何かやってみたい。

―      というと 8-O

ほしの・・・過疎の集落などを回って、あまり町に出られないお年寄りや身体の不自由な人に憩いのひとときを提供するとか。それも移動カフェだからこそ、できることかなと。

―      では、そういう方向けのメニューも考えなきゃですね。

ほしの・・・はたして需要があるかどうかなんですが…でも、そういう機会が定期的にあると、普段は引きこもりがちな人も気分がウキウキするじゃないですか。女性だったら、ちょっとお洒落したりして。

―      「旅カフェ」が来くるのをワクワク待っている集落の人たち…なんだか、すごく昭和の香りがする(笑)。少しズレるけど、紙芝居屋さんみたいな。

ほしの・・・ほかにも何か、もっとできるようなことがある気がしますね。今では、私が幼い頃に描いていた「能登=暗い」というイメージも大きく変わってきるし、自然や文化に魅かれて住みついている素敵な人たちも増えてますし。住んでいる時にはわからなかったんですが、能登から出てみて改めてそのよさに気づきましたね。

―      確かに今「能登をなんとかしたい」「能登の素晴らしさを発信したい」という人増えていますよね。そんな人たちが集まれば、何か面白いことができそうな気がします。「能登のよさは何もないところ」と言った人がいますが、ほしのさんのインドでのシンプルライフの発見にもつながる部分がありますよね。

(つぎに続きます!)