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I’s works ●石川県金沢市

 

 

 

 

 

 

 

 

 


近年賑わいを増す、石川県庁周辺。
スイーツ店や美容院などが点在する一角に、2010年9月にオープンしたお店です。灰色の壁、黒の金属枠のスタイリッシュな外観は、美容院や雑貨ショップのよう。近くによく来ていたのに、うかつにもその存在に気づきませんでした。遅ればせながら、評判を聞きつけて来店してみました。
扉を開けると、中央の大きな平台に焼き菓子、左側にパンがずらり。右側にはケーキのショーケース。そう、こちらは兄の池田篤史さんがパティスリーを、弟の健吾さんがベーカリーを担当するご兄弟のお店なんです。店名の「I」は名字の頭文字から取ったもの。「池田の仕事、作品」という意味を込めたそうです。

ベーカリー担当の健吾さんは、フレンチレストランなどを経て、この世界へ。野々市の「ランコントル」さんでヨーロッパのパンを学びながら開業を目指していました。そして、パティシェ修業をしていた篤史さんの独立とともに、若き共同経営者となったのです。

「自分たちがやるなら、これまでのスイーツ店やパン屋の枠におさまらないことをやりたくて。どちちも”暮らしの中の楽しみ“だから、それをトータルにプロデュースする店づくりをしたいですね」。思い描く理想の店に向けて課題は山のようにある、と語る健吾さんですが、パンのなかではすでにその創造性を発揮しています。

 

 


店内に並ぶパンは約60種。
「菓子パンが好き」という
だけあって、
ブリオッシュなどの
ヴィエノワ系が充実。
その美しいデザインに、
センスのよさが伺えます

 





和の菓子パンも揃えて、
“菓子パン好き”
徹底してます

 

 

 

 

そして、自信作はこの2種のカレーパン。
一時はカレー店になろうかと思ったほど、カレーにハマった健吾さんが、“ここだけでしか味わえないパン”を目指して創り上げた味です。辛さ、具材のバランスも試行錯誤を繰り返したそう。


やわらかい羊肉がどっさり入った
ラムサーグカレーは辛めの大人味。
甘めカレーのバターチキンは、
どの世代も楽しめる味わい。
サクサクパン生地との
相性もぴったりです!

 



フレンチレストランで修業していた健吾さんのもうひとつのこだわりは“料理テイストのあるパン”。一般的なチーズ、マヨネーズ、ソーセージの味でよしとするのでなく、アンチョビやポルチーニ、イベリコ豚など、ややクセがあっても面白味のある素材を使い、パンの領域を越え、料理のような風味を出せるといいます。


左はハーブソーセージとトマトの天然酵母パン。右はオリーブとアンチョピのパン。
パンの風味とほどよく溶け合った素材が一皿の料理のような満足感を与えてくれます

 

「パン屋さんはたくさんありますから、わざわざこの店を選んで買いに来てもらえるようなオリジナリティのあるパンを作りたい」と語る健吾さん。今後は「好きな家具や雑貨も置き、カフェも併設した”迫力のある店“に」と、どんどん進化させていく構想も。その過程を見守り、応援したいお店です。

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パティスリー部門を担当するお兄さんの篤史さんは、辻口博啓さんの「ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ」で修業。美しいケーキやシュークリーム、どっしりと食べ応えのありそうなタルトに、パン好きの私の目も釘付けになってしまいました。
中でも、おすすめのアイボリー(写真右)は、ビスタチオとホワイトチョコレートのコラボがなんともいえず上品。ひとつのケーキでいろんな風味が楽しめるスイーツの万華鏡のような作品でした。

 

 

 




I’s works (あいずわーくす)
石川県金沢市藤江北3-306 ドゥ・モンターニュ虹1F
TEL  076-255-6114
7時30分~19時30分
月・月1回日曜定休
駐車場3台