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vol.9 小寺美希さん その2

Oi-pan interviewパン好きの「なんでパン?」をうかがいます。

 ●こでらみきさんのプロフィール
石川県小松市出身・金沢市在住。32才。高校在学中にアメリカに長期留学。
高校卒業後、ニューヨーク・ブルックリンのアートスクール「Pratt Institute」で、グラフィックデザインを2年余り学ぶ。
日本では服部栄養専門学校・夜間部のパティシエ・ブランジェコースを修了。その後、昼は「NTTインターコミュニケーション・センター」メディアアートの広 報アシスタントとして働きながら、夜は「ブランジェリー ブルディガラ」や「スープストックト−キョー」で働く。その間、武蔵野美術大学通信講座のコミュニケーションデザインコースで2年学ぶ。
結婚・出産を機に地元へ。2011年11月、ご主人とともに金沢市香林坊せせらぎ通りに「CAFE DUMBO」オープン。

その2

カフェにはいろんな可能性がある

―    東京へは、やりたいことがあったわけじゃなくて、なんとなく?

小寺・・・美術の方面には行きたかったので、その関係の仕事を探してたんですが、学校を卒業できなかったから、なかなか見つからなくて。いろんな仕事を転々としてました。

―    その後、また学校に入ったんですよね。

小寺・・・そうなんです。以前からスイーツが好きだったので、一度ちゃんと勉強してみたくなって。
自分でも意外だったんですが、アートのほかに飲食業界にも興味があったんです。

―    どこの学校に通い出したんですか?

小寺・・・服部栄養専門学校・夜間部のパティシエ・ブランジェコース。月~水の週3回、夕方から夜まで、1年間のコースです。昼は旅行代理店のコールセンターで働いてました。

―    その頃は、飲食関係のお仕事はまだやってなかったんですか?

小寺・・・金曜から日曜の夜は、パン屋さんで働いてました。

―    すごい、働きもの 8-O ! そこでパンを作ってたんですか?

小寺・・・パンの製造補助と販売を担当してました。新宿にあったそのお店は夜の11時まで営業してて、夜の7時から忙しくなるんですよ。片付けを終えて帰るのは12時ぐらい。いつも終電ギリギリまで働いてましたね。

―    パワフル~! パン屋さんの名前は?

小寺・・・「ブランジェリー ブルディガラ」というパン屋さんです。新宿店はなくなったんですが、今でも丸の内店、六本木店がありますよ。

―    その頃はもう美術には携わってなかったんですか?

小寺・・・やはり、アートへの夢が断ちがたくなって、昼間の仕事を「NTTインターコミュニケーション・センター」という文化施設のメディアアート広報アシスタントに替えました。

―    とうとうお昼はアートの仕事に :-D  そしてそのまま、夜はパン屋さんを続けてたんですか?

小寺・・・はい。でも2年ぐらいするとカフェ経営に興味が出てきて、「勉強すれば、できるのかも」なんて、ひそかに開業をたくらんだりしてました。それで、立ち上げのオープニングスタッフを募集してた「スープストックトーキョー」で夜、働くことにしたんです。
「お店の立ち上げって、どんなんだろう」とすごく興味があったので。

―    アートと飲食の二足のわらじ生活! でもなんとなく楽しげな様子を想像してしまうのは、小寺さんの夢というか、こころざしを感じるからかなぁ。
立ち上げにかかわることになった「スープストックトーキョー」って、どんな特徴があるお店でしたか?

小寺・・・スープをメインにしたファーストフード店なのに、カフェっぽいお洒落さもあるお店でした。

―    ここでは何年ぐらい働いたんですか?

小寺・・・約2年かな。その間に結婚して、妊娠を機に退職しました。昼間のアート広報のお仕事は出産ギリギリまで働き続けられましたけど、妊娠中の立ち仕事はさすがにキツかったので。

―    ご主人は金沢出身で、小寺さんは小松出身。結婚当初から、現在のように地元に戻ってくることは決めてたんですか?

小寺・・・「戻ろうね」とは、なんとなく話合ってたんですが、実行に移すことになったのは二人めの妊娠がきっかけですね。その時に「戻ってカフェをやろう」とはっきりと決めたんです。
最初は、私は雑貨屋やギャラリー、北欧家具のリペア職人だった彼は家具屋さんがやりたいと…なかなかまとまらなかったんです。「それならいっそカフェにしちゃえば、ギャラリーにもできるし、家具も販売できるし、人を集めやすいんじゃないか」と。

―    お店を石川県でやることになったのは?

小寺・・・金沢の彼の実家に空き店舗物件があって、それを頼りに帰ったんです。でも実際に物件を見てみるとカフェをやるには不便な条件で、結局ふりだしに戻ってしまって。

―    真っ白な状態になってしまったんですね :-|

小寺・・・そうなんです。やもなく物件探しを始めました・・・ところが、意外と早くいい物件が見つかったんです。はじめて見るなり、ピンときました! 彼は駐車場がある物件を推してたんですけど。

―    駐車場のない場所で開業するって、覚悟が必要ですよね。

小寺・・・でもここなら駐車場なくても大丈夫だろう」と思ったんです。

―    ピンときてしまったもんね(笑)。見つけたのはいつ頃?

小寺・・・2011年の9月です。

―    そして2カ月後にはお店をオープン。なんてスピーディ!お子さんはまだ小さいですよね。

小寺・・・上の子が2才で、下の子が1才です。

―    そんな大変な時期によくお店オープンに踏み切りましたね 8-O

小寺・・・「もうちょっと大きくなってから」と思ってると守りが固くなって、動きにくくなるかなと。

―    やっぱり、”やりたい時が始め時”なのかもしれませんね :-o


 (つぎに続きます!)