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パン屋 こくう●石川県金沢市

金沢市郊外の住宅地に、パンが大好きな女の子がひとりで営むお店があります。’12年10月10日にオープンした“かおりちゃん”のパン屋さんです。

店舗は、雑穀玄米ごはん「てんてん」さんの一角。食堂入口の真裏側に「パン屋 こくう」の入口ドアがひっそりとあります。ドアをあけるとすぐ右側にパンのショーケースが。その傍らで、かおりちゃんが「いらっしゃいませ!」と笑顔で迎えてくれます。

店名の「こくう」は、旧暦の二十四節気の「穀雨」から取ったもの。「パン屋では小麦などの穀物を使うし、穀雨=“恵みの雨”みたいなところが、なんだかいいなと思って。覚えてもらいやすいように、漢字そのままでなく、ひらがなにしました。派手でもなく素朴な感じがとっても気に入っています」とかおりちゃん。名前の響きも、ひらがなの見ためも、丸みがあってやわらかい印象が、彼女とそのパンの雰囲気にぴったりだと思いました。

10年近いパンとのかかわりを経て、ようやく自分のお店を開いたかおりちゃんですが、決心したのはオープンのほんの少し前。背中をトンと押してくれたのは「てんてん」の店主、米澤亮子さんでした。
「独立を目指しているのに、迷いをふっきれないでいる私に『このお店の一角ですぐにやりなさい』って言ってくださったんです」。
かおりちゃんは早速、その提案をもらった翌日から準備を開始。手持ちの器材や道具で足りないものは米澤さんに分けてもらい、あっという間にオープンにこぎつけてしまったのです。米澤さんには、すでにかおりちゃんにその力が備わっているのが見えていたのかもしれません。

オープン後は、ほとんど宣伝もしていないのに、口コミで訪ねてきてくれるお客さんが次々と来店。「パン屋さんでの修業時代やイベントで知り合ったお客さんが、わざわざ遠くから足を運んでくださって…本当にありがたいです」とかおりちゃん。お店での販売のほかにも、他の店舗に卸したりと順調に発展しています。

 


パン・ドゥ・ミなどの食事パン、ナッツやドライフルーツのシンプルなパン、メロンパンやスコーンなどの甘い系、デニッシュやクロワッサンなどのバター系。そしてベーグルまで、少量ずつながら多彩な品揃え

今は卵を使ったパンはありませんが、いずれはリッチなビエノワ系なども作っていきたいそう

 



「ほぼいつもあって、ハズレなしのパン」と、かおりちゃんが教えてくれたのが、

このラインナップ。
左から、クリームチーズとブラックペッパー、トマトベーグル、シナモンレーズン、
真ん中の大きなパンはくるみパン、右の長いパンはアーモンドとチョコのパン



oi-panがひらみパン時代からお気に入りだったかおりちゃんのスコーン。
当時は丸型でしたが、今は四角に。

サクサク感としっとり感が同居した風味が大好き!

 

 

 

店頭に並ぶパンはすべて北海道産の小麦を使用。イーストで一晩低温発酵させた生地を焼いています。バターを使うパンには北海道のよつ葉バターを使用。黒米や押麦、きびなどの雑穀や能登産の黒豆が手に入れば、それに応じたアレンジパンも焼いているとのことです。

 

「これから作っていきたいパンは?」との問いに、「誰もが知ってるパンのなのに『こくう』らしさがどこかに感じられるパン。シナモンロールとかあんぱんだけど、食べるとふっと『あ、こくうのパンだ』と感じてもらえるような」と、考えながら語ってくれたかおりちゃん。
目下、天然酵母パンの試行錯誤を重ねている真っ最中とのことですが、「納得できるものが完成するまで、あせらずやりたい」という言葉に、秘めたる職人魂を感じました。
oi-panとしては、神戸のデリ店での経験を活かした惣菜パンにもきっと幅を広げていくはず、と大いに期待しています。

 



さまざまなお店での経験を通して、自分のパンを探し求めてきたかおりちゃん。定点基地を得たこれからは、じっくりとマイペースに、そして着実に歩みを進めていくのだと思います。
「自分の技術はおそらく素人に毛が生えた程度。だからパン作りは今も勉強中で、毎日いろんな気づきがあります。先のことはわかりませんが、『今日もいいパンを作るぞ』と1日1日を大事に過ごしています」。

そんなかおりちゃんがコツコツ丁寧に作るパンが勢揃いするのは毎日10時ごろ。日中は配達があって留守の場合もあるので、どうしても欲しいパンがある場合は予約を!

 

 

 

 

パン屋 こくう
石川県金沢市松村7-87 雑穀玄米ごはん てんてん内
TEL  090-2378-2465

8時頃から18時(なくなり次第閉店)/月曜定休(不定休あり)
駐車場は「てんてん」と共通
http://cokuu.exblog.jp/